るきさん/高野文子
インスタグラムでたまたま見かけた、
るきさんという本を載せている女の子がいた。
なんとなく良さそうだなと思って古本ではあるが、わたしは早速amazonにて頼んだ。
るきさんはオールカラーの漫画であり
1988年から1992年に渡って雑誌「Hanako」に連載されていたという。
わたしの生まれる前の漫画。
るきさんはとってもチャーミングな女性で、ちびまる子ちゃんやサザエさんに似た匂いのする漫画である。
わたしは日常、暮らしそのものが好きなので、るきさんを開くととてもワクワク・ドキドキする。
るきさんは鮮やかな紫色や黄色の服を素敵に着こなし、自由きままに、周りに流されることなく生活をしているとわたしは感じた。
そういう人にとても憧れる。
わたしは結構ちいさなことにうじうじと悩むが、ピン!ときたらズカズカと自分を信じ、まえに進み、やりたいことをやっている人間だ。
些細な悩みにうじうじしている自分の時は本当に好きじゃないし、客観的にみてもあまり魅力的に感じない。
2年まえくらいかな、高田馬場の占い師さんにこう言われた。
「あなたは、あなた自身が思ってるよりも周りの人はあなたのことをみてないし、気にしてないわよ!
例えば目的もなく、たまたま本屋さんに入り、目に付いた雑誌の内容や表紙にびびっときて、それをみて目を輝かせているあなたのほうが何倍もチャーミングよ!」
その言葉をきいてからあまりもじもじしても自分はよく見えないし、ありのままの自分でGO!…と思ってはいるけれど、今日は前髪の調子がよくないな、まがっている…とか、タイツと靴のこの組み合わせが気に入らないのになんでこの格好で来ちゃったんだろ…とか。
ほんとちいさなちいさな悩みに自分をコントロールされ、自分を失っている。
でもるきさんはそんなことがなく、
(例え漫画の世界だろうと…)
自分を貫き、独身だろうがなんだろうが前向きにすてきな生活をしている。
元気がなくなったとき、自分らしさがわからなくなったとき、悩んだら「るきさん」をひらいて小さな悩みを吹き飛ばそうとおもった。